巨大地震・大津波・原発事故と東日本大震災のニュースが毎日報じられる中で、ペットの犬が助けられたり、ペンギンの赤ちゃんが誕生するなどのほほえましい、明るいニュースが話題になりました。
今月1日、津波で壊滅的な被害を受けた宮城県気仙沼市の沖合1.8キロを漂流する住宅の屋根の上に犬がいるのを海上保安庁のヘリコプターが見つけ、犬は3週間ぶりに助け出されました。助け出されたあと、宮城県富谷町にある県の動物愛護センターに保護されていましたが、飼い主が見つかり、4日午後、再会を果たしたのです。
飼い主は気仙沼市に住む50代の女性です。飼い主の女性に盛んに尻尾を振ったり、ほおをなめようとするなど大喜びのシーンには感動しました。犬の名前は2歳のメスの「バン」です。震災で自宅の一部が壊れ、行方が分からなくなっていたのです。
飼い主は、被災した自宅でNHKのニュースを見ていたところ、「バン」によく似た犬が震災から3週間ぶりに助け出されたことを知り、名乗り出て喜びの再会をすることができました。犬が着けていた茶色い首輪が決め手となったようです。
飼い主の女性は「元気な様子でよかったです。これから帰って大切に飼いたいです」と話していました。
津波でマンボウやコマッコウクジラなどの動物を失いながら、20日に再開する宮城県松島町の「マリンピア松島水族館」で、ペンギンの赤ちゃんが誕生しました。
2日夕方、飼育員が卵の様子を見に行くと、体長10センチほどのケープペンギンの赤ちゃんが、卵の下でうずくまっていたのです。「よく頑張った。復興の象徴になってほしい」と喜びに沸きました。
「マリンピア松島水族館」は、国内で最も歴史のある民営水族館の一つです。85年にマンボウの長期飼育で当時の世界記録を樹立しました。89年にはイロワケイルカの繁殖に日本で初めて成功しています。
しかし、今回の震災による津波で水を循環させるポンプが故障し、飼育員がポンプを組み立て直しましたが、水質が悪化して温度調整もできず、マンボウやコマッコウクジラが死んでいきました。震災後、歩き方が変わった動物や、おりに寄りかかって怖がるアシカも見かけるそうです。
今も近くの沼から淡水をくんだり、水槽の水を鍋で沸かして戻すなどして、復旧作業は急ピッチに進み、20日から被災者の笑顔を取り戻そうとがんばっています。